「kay me」10周年を記念して、kay meのお客様にインタビューさせていただきました。
河端久美子氏
動物プロダクション アニマルプランニング
代表
2007年創業。映画やCM・PV等で活躍する動物の演技訓練や生体監修を行い、テーマパ
ークでの演出や舞台パフォーマンスを手掛ける生き物のスペシャリスト。
生き物や自然に精通した経験知識を基に環境保護活動にも携わっています。
今回は河端さんのお仕事場にお伺いし、動物たちと一緒に取材させていただきました。
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動物を通して広がった視野を共有したい
#動物のプロダクション業って具体的にどんなお仕事なのでしょうか?
テーマパークとか舞台での動物の演出や映像制作、映画とかCMに使われる動物をキャスティングしてきて演技に必要なトレーニングを行なったり、動物の知識に基づいた生態の監修をしたりします。
#動物に興味を持ったきっかけは?
小学生の頃、鳩の群れの中に釣り糸が両足にぐるぐる巻きに絡まってしまっている子がいるのを見つけて取ってあげたんですよね。それ以来野鳥の救護とか川の清掃活動をするようになって、その頃から将来は獣医さんになりたいと思っていました。
結局、獣医の道には進みませんでしたけど動物の携わる仕事がしたいと思う気持ちはブレたことがなかったです。
#なぜ起業しようと思ったのですか?
ペットとして飼っていた鷹がきっかけです。毎日お散歩をしていると、私が歩いている後ろを空を追いかけながら付いてくる鷹の姿を見かけた方達が集まってくるようになって。その方達に鷹に魅力や能力のすごさなどをお話ししていたら、気が付けば皆がその話に引き込まれて、鷹の魅力にワクワクして下さったり興味深々にお話を聞いて下さって。
動物の特性までを知ることで物の見方がすごく広がったりとか、自然を身近に感じることで高揚感みたいなものが生まれるって、すごく素敵だなと思ったんです。
この感覚をもっとたくさんの人と共有したいなと思って、そうすると、やっていたことが”フライトショー”という形で依頼をいただけるようになって、自然と起業するという流れになっていました。
(実際に鷹のフライトショーの練習を見せていただきました。)
起業前ってもしかして○○のペットショップで働いてました?
え?どうして知ってるんですか?
実は今日撮影に同行しているフォトグラファーが15年以上前にそこのペットショップで河端さんを見たことがあるって言ってるんですが、、、
それ私ですね!(笑)
すごい!よくわかりましたね~!
ペットショップに相談に行って、15年以上経っても記憶に残っているって、河端さんの知識の深さとお人柄が想像できますね!
動物の幸せを守るのが私の使命
そのペットショップで10年間務めて責任者を任されていました。
飼育相談を受けることも多く、お客様より深い知識が必要だったのですが、情報が少ない時代だった為、辞書片手に海外文献を読み漁り調べに調べました。自分なりに飼育研究し得た知識や情報を、動物園関係者や専門家と意見交換を行ったり、自分のスキルを成長していけたことや人脈を広げられたことは大きな財産になりました。
小動物や爬虫類に関しては獣医師の方から相談を受けることも多かったですね。
動物医療についても学べたことが今生かされているなと思います。
#この仕事で一番のやりがいは?
生き物の命を扱う仕事ならではの、葛藤や課題が沢山あります。
創業の際、目標としていたスタイルはアメリカの大手動物プロダクションでした。
動物たちの目が生き生きと輝いていて、とても幸せそうに感じたんです。
私もこんな素敵な世界観の中で動物の魅力を表現したいと、ひとつの目標に思いました。
でも実際日本は商業目的で生き物を扱う際に酷使したり、動物福祉に反しがちなところがあるということに気付き、改めて自分の役割ってなんだろうって考えました。それは動物を魅せるだけではなく、守る。
プロとして動物の幸せを守り、負担を軽減するための判断基準を設けるのが私の役割なんだって再認識しました。
ありがとうございました。
後編では、河端さんの仕事のインスピレーションの得方や、河端さんにとってのkay meについてお伺いします。
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