グローバル女性のTips!

Vol3.シンガポールFBマーケティング 細野文子さん(前編)

天性のリーダーシップとマーケティングスキルを武器に活躍する細野文子さん

12歳までアメリカで過ごし、慶応義塾大学卒業後、東レに就職。マーケティングに関わりたいと転職したP&Gではヘアケア商品ローンチや、「パンテーン」等様々なブランドの戦略から実行までをリード。数々の美容誌での受賞に導いた実績を持つ。その後、デジタルマーケティングの可能性を求めてFacebookアジア太平洋本部(シンガポール)にて活躍中(2020年3月現在)。

ロイヤルブルー カシュクール

現在の文子さんのお仕事は、ブランドマーケティングの知識を活かしながら、クライアントにインスタグラムやfacebookの広告サービスを利用したマーケティングの提案営業。

マーケティングのプロとして複数の企業での実績をもつ文子さん。マーケティングの魅力は、「ダイヤモンドの原石を見つける楽しさ」にあるといいます。

「クライアントは日本のD2Cのコスメやファッション、スタートアップといったまさにダイヤモンドの原石。このようなビジネスをマーケティングの力でクライアントと一緒に育て、ビジネスを拡大するお手伝いをさせていただいています」

なんと入社から1年少しでマネージャーポジションに抜擢されたという敏腕ぶり!

 

熱意に溢れ、結果を出し続けるビジネスリーダー、文子さんのTIPSとは?

文子さんがマーケティングに興味を持った原体験は、なんと12歳のとき。長いアメリカ生活を終え、日本に帰国したときだったと振り返ります。

「帰国子女として日本に帰ってきて、自分のアメリカナイズされた見た目のことですごく悩みました。『可愛い』が価値観の全てみたいな日本の中学では、人の輪に入れなかったんです。どうやったら仲間に入れるのか、自分をどのように見せたらいいのかを徹底的に自己分析をしました。

 

例えば、『話題についていけるように最新のトレンド情報を仕入れる』『制服をおしゃれに着る」「コンタクトデビューする」など色々実践したところ、だんだんみんなの接し方に変化が現れて、溶け込めるになりました。人生が変わったと感じた出来事でした」

TIPS1) 同じ素材でも「見せ方」で魅力的に

琉球紅型 シリーズ

社会人3年目になった頃「自分が本当に好きな仕事は何だろう」と考える機会があった文子さん。自己分析をしていったところ「マーケティング」がリンクしたのだそう。「帰国子女だったときの経験で『変わる前も変わった後も同じ自分なのに、見せ方を変えただけで周囲の反応が大きく変わった』『素材は同じなのに付加価値を与えることで、より魅力を引き出すことができる』このときのことを思い出したんです」

 

TIPS2 シーンやアジェンダに合わせた戦略的な洋服選び

取材当日、シンガポールの美しい空の色に呼応するかのような鮮やかなブルーのワンピースで取材場所であるカフェに現れた文子さん。入ってきた瞬間に辺りがパッと華やかになる美しい青色が印象的でした。

ロイヤルブルー カシュクール

色が持つチカラを借りて、仕事上のファッションも戦略的に考えるという文子さん。

「例えば、なかなか時間を取れない多忙 な部門長に提案を通したいとき。与えられた数分間で、どのようにしたら彼の印象に残るのかを考えたら、選ぶのは誠実さを表すブルー。落ち着いていて洗練された印象を視覚的に相手に与えた上で、話を切り出せば提案も通りやすくなる。人に会うときの服装によって、相手の聞く態度も変わります

ロイヤルブルー カシュクール

「こちらの提案に少し保守的なクライアントとお会いする場合は、『やりましょう!』と言っていただけるように『活力』『行動力』を表す赤を着ていくなど、なるべくシーン別、アジェンダ別に身に付ける洋服を分けるようにしています。」

レッドライスシャワー スクウェアネックサイドギャザー

可能な限りの努力を尽くした上でということが大前提。でも、「最後の数%は成功すると確信する力が働くと思います」という文子さんは、自分を後押ししてくれるものを身に付けるのだとか。

TIPS3)自分の意志を言語化し、相手に魅力的に映るように発信する

シノワレッド サイドギャザードレス

現在勤務しているfacebookに入社したきっかけは、LinkedInへの書き込み。転職の意志とともにこんな仕事がしたい!とアピールしていたからなのだそう。

「デジタルマーケティングをもっと極めたいという気持ちが高まり、転職を考えていたんです。希望はシンガポールでの勤務」

 

・デジタルマーケティングのお仕事がしたい
・ブランドマーケティングに知識がある
・営業面での経験もある
・インサイト理解からコンセプトに落とせる
・条件は今と同じがいい

ブラックガーベラ マリリンワンピース

すると、Facebookのリクルーターから連絡があり、現在の仕事につながったとのこと。

多くの日本人は、空気を読みすぎて、やりたいことがあっても、声を上げるのが苦手。でも、文子さんは、「心の中で思っていても、声を上げないと誰も気づかない」と声を上げることが大切だといいます。

 

「特にグローバルな環境においては、自分の意志を発しないと誰にも伝わりません。話さない人は、自分の意見がない人だとみなされ

ます。グローバルな環境で成功するために必要なことを1つ挙げるとしたら、『言語化した上で相手にとって有益な情報を発信すること』だと思います」

後編では、文子さんが数々の企業において、チームリーダーとして活躍し、輝かしい結果を残すに至ったリーダーシップについてうかがっています。

 

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