【代表毛見より】1300年の伝統「大島紬」が、1%の危機に~kay me が伝えたいこと~
こんにちは、kay me の毛見です
今日は“新作”ではなく、
未来に関わる大切なお話をさせてください。
■ 世界三大織物「大島紬」が
継承の危機にあります

奄美大島で1300年以上続く大島紬。
世界でも稀な精緻な技術を必要とする織物ですが、
現在 生産量は最盛期の1%以下(約2,000反) へと激減しています。
1反を完成させるのに、
37もの工程を1年以上かけます。
その一つひとつの工程を担える職人は、
いまやそれぞれ数名ほどに。
現場では、
「このままでは本当に途絶えてしまう」
という危機感が強まっています。
それでも30〜40代の後継者たちを中心に、
必死に技術をつなごうとしており、
奄美を訪れるたび、その現実を痛感しました。
■ kay me が動き出した理由
日本製が1%となってしまった今、
技術と機会が守らなければ残らない。
kay me は2011年の創業以来、
100%日本製を守ってきました。

しかし日本のアパレル製造はすでに1%。
縫製・染色・織物・素材開発など
日本の宝である技術が静かに消えつつあります。
「未来へ技術を残す」ことは、kay me の使命そのもの。
だからこそ、継承プロジェクトとして動き出しました。
■ 大島紬を “現代女性が纏えるアート” へ
そこで私たちは、
伝統文様をプリント染色で再現し、
ストレッチ・ウォッシャブル・ノーアイロンの
ワンピースへと再構築しました。
「龍郷」「秋名バラ」など、 奄美の自然や古典柄を
現代の働く女性のためのアートへ再デザインしています。

■ “本場大島紬そのもの”を使った特別アイテムも
実際の大島紬を使用したベルト
シンプルエレガントなシャツのボウタイに
アップサイクルした名刺入れ
これらはすべて職人さんと共に生み出した
未来のための限定アイテムです。
着物以外の需要をつくり、世界へ広げていく——
それも「継承」のひとつの形です。
■ 売上の一部は「職人育成」に寄付します
今回の収益の一部を、
大島紬の職人採用・育成プログラムへ寄付します。
本場奄美大島紬協同組合、奄美市・龍郷町、
日本政策投資銀行(DBJ)など、
多くの方々に公式に応援いただいています。
奄美大島で出会った若い織り手、
さら沙さんの言葉が忘れられません。
「織ることは、未来を紡ぐこと。
私たちが続けなければ、技術はそこで途切れます」
■ あなたが纏う一着が、未来をつくります
大島紬の文様を纏うことは、
日本の美と技術の“連続性”を身にまとうこと。
そして その一着が
● 職人の仕事を生み
● 若い世代の継承を支え
● 奄美大島の未来をつくる
そんな 未来への応援投資 にもなります。
そして、なによりワクワクする。
■ 最後に
このコレクションは、
kay me の歴史でも特別な意味を持つ取り組みです。
“自分たちのためではなく、未来のために”
生まれました。
美の海と空、1300年の技術の気配を、ぜひ感じてください。
あなたの日常で、この伝統が
次の世代につながることを願っています。
毛見純子
kay me founder















