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【起業家対談】
kay me毛見純子×アイランド株式会社粟飯原理咲
Episode 1 経営で一番難しいこととは?

「kay me」10周年を記念して、ファウンダーの毛見とアイランド株式会社 代表取締役社長 粟飯原 理咲氏の特別対談が実現しました。

そこで今回から3回にわたり、その模様をお届けします。

初回のテーマは「経営で大変だったこと」。起業家として何に苦労して、どう成長を遂げたのかーー。二人の対話から感じ取っていただければ幸いです。

毛見着用(左側)
 カーキタイニードット シフォンフリルロング
マスタード クルーネックカーディガン

粟飯原 さん着用(右側)
◆ ネイビータイニードット シフォンカシュクールロング

起業家が直面する「最初の困難」

毛見
毛見

会社経営者の大変さってなかなか表からは見えないですけど、その中にある困難なことや乗り越えたことなど、ディープなことを今回はお話ししたいと考えています。

メディアの取材だと、女性起業家ってきらきらした感じで取り上げられますが、実際はいかがですか?

やはり大変だったことは色々ありました。新しいサービスを作るのは、会社員時代に経験していたので、その苦労は理解していました。

ところが、自分で会社を経営するのはやったことがない。

しかも、いわゆる大企業にいたので、電話もファックスもコピーも宅配便も使えるのが当たり前でした。しかし、いざ自分が始めるとなると、まず資金が足りないし、当たり前にあったものが用意できない。なので、最初は自宅で開業しました。さらに、メンバーで集まるのはモスバーガーでしたね(笑)。

粟飯原
粟飯原

粟飯原さん着用
◆ ネイビータイニードット シフォンカシュクールロング

会社を経営するのに、人事も総務もシステムも営業も総務も、こんなに人がいるのかと思いました。それも起業してから知ったため、それをゼロからやるのが、自分にとって大変なことでした。

あと新規事業をどんどんやりたいという人の気持ちはわかるのですが、会社のバックヤードを守る人など、そのような方々のモチベーションを保つにはどうすればいいのか、ピンとくるまで時間がかかりました。

粟飯原
粟飯原
毛見
毛見

でも、最初の気づきってそこですよね。できそうだけど、色々業務が発生すると回らないので、採用しなきゃって気づく。特に、当社はモノを作るところからスタートしているので、採用の仕方もわからず、とにかくSNSで叫ぶとか(笑)。

わかります、その状況!

粟飯原
粟飯原

毛見着用
 カーキタイニードット シフォンフリルロング
マスタード クルーネックカーディガン

毛見
毛見

でも、最初の気づきってそこですよね。できそうだけど、色々業務が発生すると回らないので、採用しなきゃって気づく。特に、当社はモノを作るところからスタートしているので、採用の仕方もわからず、とにかくSNSで叫ぶとか(笑)。

でも今振り返るとかわいい気づきだったと感じます。チームができるまでの間はやってみないとわからないことばかりで、まだまだ今後何が起こるかわからない。組織づくりの旅は困難の連続でしたね。

はい。「良いサービス」より「良い組織」を作る方が大変だと、徐々に気づきます。

粟飯原
粟飯原
毛見
毛見

サービス開発はマーケティングに近い。どちらかというと「お金」や「モノ」の調達よりも、やはり「人」がたくさん入ってきて組織づくりする方が難しいと思います。

自分はそこが一番下手だと感じます。だから、任せられると思ったらどんどん権限を委譲する。10年やって分かったのは「頑張らない」ことですね。自分が頑張りすぎない方が、会社全体にとってプラスになるのかなと。

みんなに主役になってもらうというか。でも、その引きどころが難しい。

粟飯原
粟飯原
毛見
毛見

責任は取るけど任せる。最初は不安だから自分が入ってしまい、時間を費やすのですが、組織が大きくなるととてもじゃないけど回らない。でも、経営者は社内の状況を見るより、外の世界から会社のためになる情報などを獲得する力が大事。他の経営者と話すのも、その1つです。

だから外と内で、内に時間を使いすぎると本当の責任が果たせないと最近気づきました。

毛見着用
 カーキタイニードット シフォンフリルロング
マスタード クルーネックカーディガン

外部環境の変化で経験した最も過酷な経験

毛見
毛見

これまでもっともハードだった経験はなんですか?

組織関連だと、人が辞めることですかね。会社に勤めていた時に後輩が辞めたことがなく、会社を始めてからも3年は誰も辞めなかったんです。今考えるとメルヘンですが、みんな一緒でずっと楽しくできると思っていました。

粟飯原
粟飯原

粟飯原さん着用
◆ ネイビータイニードット シフォンカシュクールロング

でも、あるとき一番信頼していた当時の編集長が退職したんです。その時初めて、これから会社をやっている限り、自分は転職しないからジョインしたメンバーが去っていくのを眺めるだけなのかと気づきました。

粟飯原
粟飯原
毛見
毛見

なるほど、相対的に考えるとそうですね。

最初の時は本当にショックでした。今考えると可愛いなと思いますが、当時は半年くらい引きずって、会社から帰るときのエレベーターで泣いていましたね。

粟飯原
粟飯原
毛見
毛見

毛見 そうですね。そこで、次回はこのような危機に直面したときの「メンタルヘルス」を中心にお話しできればと思います。

第2回「メンタルヘルスキープの仕方」はまもなく公開!


着用アイテム
カーキタイニードット シフォンフリルロング
マスタード クルーネックカーディガン

kay me株式会社代表取締役/リードデザイナー 毛見純子

早稲田大学卒業後、ベネッセコーポレーションにて学校法人の営業およびマーケティング職に従事。その後Pwcにて組織人事コンサルタント、ボストンコンサルティンググループで経営戦略コンサルタントに従事。2008年マーケティングコンサルティング会社を立ち上げ、代表に就任。2011年kay me事業を開始。 2016年日本政策投資銀行「DBJ女性起業大賞」、2015年英国商業商工会議所「2015アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」などを受賞

着用アイテム
◆ ネイビータイニードット 
シフォンカシュクールロング

アイランド株式会社代表取締役/インターネットサービスプロデューサー 粟飯原理咲

国立筑波大学卒業後、NTTコミュニケーションズ、リクルート社を経て現職。日本最大級のお取り寄せの情報サイト「おとりよせネット」をはじめ、「レシピブログ」「フーディーテーブル」「朝時間.jp」などのウェブサイトや、キッチン付きイベントスペース「外苑前アイランドスタジオ」を運営。美味しいものに目がない食いしん坊&行くとついつい長居してしまう本屋好き。2011年より、日経産業新聞にて「風を読む」コラムを担当

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