「東京を生きる4女子物語」 kay me が贈る小説タイプの連載
東京に生きる4人の女性…4人の関係性を詳しく見る
義父の誕生会が終わったと思ったら義母の誕生会も近づく。ママ友たちは相変わらず噂好きでゴシップネタとお受験の話で持ち切り。そんな中、自分の時間をしっかり習い事にあててきたけれど、今日のフラワーアレンジメント教室は特別だ。義母へ送るギフトを作るつもりだから。花が好きな義母に喜んでもらえるといいのだけれど・・・
オンにもオフにも取り入れやすいドットワンピース。フラワーアレンジメントの教室では動きやすいジャージ―素材できちんと感もあるこれが重宝する。教室終わりに、そのまま仲間とお茶にも行きやすい華やかさも兼ねた1枚
よく伸びるジャージー素材と伸びる糸でタックやギャザーの造形美を作れるのはMade in Tokyoの縫製技術だというから驚き。今までは何気なく手に取っていたけれど、今はこういったモノづくりやサスティナビリティについても興味が沸く
鎌倉の両親との同居の話も考えれば悩むばかりだけれど、花を触っているときは心が落ち着く。花のある暮らしって、年齢を重ねるごとにその良さをじわじわと感じる
休憩時間、コーヒーを飲みながら、教室仲間に鎌倉でダンナの両親との同居の話が出ていることを何気なく話すと、「えー、鎌倉に引っ越すの?」とか「絶対、やめたほうがいい!」とか盛り上がる。人の話は面白いんだろうな・・・私はこんなに悩んでいるのに。
ドットのワンピースに合わせて、今日は願いを叶えてくれる「ヒトデ」モチーフのペンダントを付けてきた。スワロフスキーが爽やかな表情を演出してくれる。ナナから「私も欲しい」って(笑)言われていて、ナナが大きくなったら、いつか渡したいと思っている。これをつけているときは、何かいいことが起こりそう、そんな予感がする
ラワーアレンジメント教室の帰りは、いつもナナの知育教室にお迎えが待っていた。
「こんにちは」先生にご挨拶すると、ナナが嬉しそうにこちらに手を振るのがお決まりだ。ナナが張り切って先生とやりとりしたり、お友達とあれこれ話している姿を見て成長したな……と思うことが増えた。こういう日々の成長を見逃さないようにしないと
私にも夢はある、でも今は家族のために生きる時間。そう思うと煩わしいような息苦しいような・・・・・・でもそれを幸せと呼ぶ人もいる。ひとりバリバリと働いていたときには気が付かなかったことだらけ、でもだからこそ、今を大切にしなければいけないと思った
週末はママ友たちとバーベキューの予定が入っている。今回は、りりちゃんもりりちゃんママもメンバーに入っていて、BBQグループラインであれこれ準備の話がひっきりなしに飛び交っていてはっきり言って面倒くさいが、これもまた、今の私にとっては大切な行事であり人間関係。キャリアや事業を残す女性もいる。でも今の私にはナナを一人前の女性にすることが生きがい。人と比べず私は私の人生を選択すればいい。そう思った。(おわり)
Comments are closed.