第一言語はタガログ語、英語は第二言語というフィリピン出身のNica。ビジネスシーンで英語ができることのメリットや、日本に来て感じたことなどを聞きました。おすすめのコーディネートもご覧ください!

好きなアニメの英語を覚えて、家族に披露した子ども時代
――どうやって英語を身に付けましたか?
Nica: フィリピンの公用語は、フィリピノ語と英語です。幼稚園から英語がスタートするので、ほとんどの人が上級~ネイティブレベルの英語を話します。
私の場合は、アニメでも英語を学びました。子どもの頃好きだったのは、主人公の女の子がスタンダップコメディをするもので、ジョークを書き留めては何度もリピートして空で言えるようになってから父に披露しました。父が笑うたびに、できた!という充実感がありました。
学校では、英語の演説や即興スピーチ、ディベートなどを行うクラブに参加しました。こんな感じで少しずつ自信をつけながら、英語を「自分のもの」にしていきました。
――日本で働くことを決めた理由を教えてください。
Nica: 以前から日本の文化や景観を素晴らしいと思っていました。保存状態の良い遺産と、近代的で高度な社会、そして規律が共存しているのが魅力的です。実際に自分の目で見て、この環境で学びたいと思ったんです。
自信を英語のジョークで父を笑わせた時、
充実感がありました
――kay meの英語環境はどう感じましたか?
Nica: そうですね、入社してだいぶ時間が経つのですが、入社当初は驚きました。
実は私は東京の大学院を卒業していて、そのときの友人が大企業に勤めています。彼女は英語環境があると聞いていたものの、外国人メンバーはほとんど日本語を習得していくので、職場の日本人はほぼ日本語で外国人と会話をしています。なので、逆に日本語を習得する必要を感じたそうなのです。
ところがkay me ではあくまで英語が第一言語、という感覚が徹底しています。
――それはなぜだと思いますか?
Nica: 理由は2つあると思います。1つはCTO、Nickが率いるITチームです。日本語を話さない外国人メンバーで構成されているため、オンラインマーケやプロモーション、はたまたウェブサイトのあらゆる改善についての会議や意見収集が英語で行われます。
みんな一生懸命聞き取って理解しようとしていますし、意見も言わないと盛り込んでもらえないので、能動的に英語を使っているのだと思います。
もう1つはCEOのJunkoが、「日本が経済的に隆盛するにはグローバル化することが必須である」と痛感していること。彼女が言うには「仕事をする時間は長い。だから仕事のあとに英会話スクールに行くよりも、仕事の中で英語に触れ、研鑽したほうが習得するには早い」とのこと。
なのでどんなに下手でもいいので みんな英語で意見を発表したりディスカッションしたりすることに慣れているのだと思います。でも、私が入社したときにほとんど話せなかったメンバーも数年経過すると話せるようになっているので、このやり方は間違いではないと思います。

――ビジネス英語をどう習得しましたか?
Nica: ビジネスといっても、プレゼンテーション、営業、同僚や上司との会話、会議などさまざまです。何に焦点を合わせるか、最初に特定する必要があります。例えばプレゼンテーションは、即興で話を展開する営業や会議などと比較してほとんどの場合、原稿を準備して練習を重ねるでしょう。
私の経験からいうと、英語学習はまずリスニングです。フリータイムに映画を観たりポッドキャストを再生したりして、シンプルな単語を聞き取ります。受動的な学習は時間がかかりますが、脳は私たちが集中していない間も情報を吸収しています。
どんなイントネーションか、どんな長さで話しているのか。これを重ねることで苦手意識が減り、「アクティブラーニング」を始める自信がつくと思います。アクティブラーニングとは、能動的に単語や正しい文法を学習する姿勢です。言語の構造ができあがっていきます。
フィリピン人女性のオフィススタイル
――フィリピンの女性がオフィスで着るとしたら、何を選ぶでしょう?
Nica: フィリピンのような南国にぴったりなのは、「ビズサックワンピース」です。風通しの良い生地で上品、そしてミニマルなデザインはオフィスにもぴったりです。


エアコンの設定温度は低いことが多いので、カーディガンが一枚あると防寒になります。この「金沢産カーディガンサイドスリット」は、ワンピースにシックな雰囲気をプラスできておすすめです。
デスクの下に快適な靴を用意している女性も多いです。ネイビーやベージュのヴィーガンレザーの「ぷにぷにパンプス」は、ぴったりと思います。

バッグは、収納力抜群の「ぷにぷにビジネスバッグ」。色はシルバーがおすすめです。

ビジネスでは英語ができることがアドバンテージになる
――英語に関して、自国と日本で違いを感じることはありますか?
Nica: 両国の違いを感じるのは、フィリピンでは英語が文化として根付いていることです。フォーマルな場では常に英語が使われますが、タガログ語と英語は密接に関連しています。私たちは幼い頃から2つの言語を話してきました。
日本には、 意外と英語の看板や案内がたくさんあることに驚きました。そのおかげで外出や移動で困ることはあまりないし、レストランの英語メニューや電車のアナウンスにも助けられます。
――ビジネスで英語が使えるメリットは、どんな点にあるでしょう。
Nica: 英語は国際的に主要な言語です。そのため、ビジネスがますますグローバル化する世界では、さまざまな国の人と会話できることが重要なスキルになります。また、調査研究やサーベイ、その他の関連情報は通常英語で行われるため、分析にも英語力が必要です。
――ビジネスとプライベートで使う英語の違いは何だと思いますか?
Nica: まず頭に浮かんだのは、専門用語です。ビジネスではさまざまな分野や専門職で、独自の専門用語があります。その業界について学ぶことに加えて、専門用語に精通していることは、その人の知性を反映するでしょう。
一方で、日常生活で使う英語はとてもカジュアル。リラックスしてコミュニケーションできると思います。
Nicaのおすすめ!
――kay meで好きなアイテムは?
Nica: kay meで働き始めてすぐ、引き付けられたのはロイヤルブルーのワンピースです。上質なニットで、顔周りを細く見せてくれるスクエアネックラインが気に入っています。体型をカバーしてくれるデザインでもあるんです。


ライダースジャケットとロングスカートのコーディネートも好きです。スマートでクールな雰囲気を演出できるし、黒とグレーの組み合わせは安心して着られます。この季節なら、タートルネックと ブーツを合わせれば完璧です。


――英語学習に励む人にアドバイスをするとしたら?
Nica: 自分が取り組みやすいところから始めるのがおすすめです。まず学習する上で大事なのは、英語への苦手意識やハードルを低くすること。それがクリアできれば、前に進みやすくなると思います。
さらに 上達するには実際に実行・実践することが大事です。 聞き流しではなく、たとえば問題に回答するなど、能動的な学習をしてください!
Notes from the Editor
ビジネス、日常会話、それぞれの目的に合わせた学習、そして毎日継続することが大事とNicaは語ります。取り組みやすい方法でスタートして英語を吸収していく方法、ぜひお試しください!
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