水彩で描かれた幾何学模様のプリントの名は「パイン」。
日本のおめでたい「門松」からのインスピレーション。

「パイン」のジャーニーは、2種類のカラーパターンと2種類のサイズ案からスタートしました。
1枚は、大柄のジオメトリック。なかなかエキゾチックな印象。カラーも、オレンジ色とカーキグリーンの配色と……

爽やかな青空に浮かぶ雲を連想するブルー配色。
サイズも上の大柄の20%にまで大胆に縮小し使いやすさを追及してみました。
そして、今回は、仕事にも着ていける小柄のジオメトリックをということで、このサイズで検討していくことに!
プリントの大きさを決めた後は、カラーシミュレーションを綿密に行いました。まずは、このプリントに使用されたブルーをそのまま使用できるかどうかについて検討。
カラーの検討中に気が付いたことが……

それぞれの模様の左下の白い四角から少し上に白い線が伸びているのがおわかりいただけますか?
少し離れて見ると、この白い線がつながって1本の白い線が入っているように見えるのが気になります。

白い部分を取って、模様を詰めたことですっきりしました。
「そんな細かいところまで?」と思われるかもしれませんね。
でも少しの隙間や細い線でも多くが集まれば全体的な印象を左右しかねませんから、重要なチェックポイントになります。
次にカラーを調整していきます。

オリジナルのブルーは、少し赤みが入っていて、明るくて鮮やか。

こちらは、黄緑に寄せたもの。少し落ち着きを感じさせますね。
次にロゴの大きさや文字の色を見てみましょう。

kay meでは、プリント柄の中に「kay me」というロゴを入れています。
お客様の中には「見つけるのが楽しみ」とおっしゃる方もいるほど、さりげなく隠されています。
最初に検討したこのロゴは、少し大きくて目立ってしまうので、もう少し色を薄くし、小さいものを検討します。

こちらの文字は、少し明るめのブルー

少し紺色に近いブルーがこちら
ここまでブルーの色味、そしてロゴについても検討を重ねかなり素敵なデザインとなったと思うのですが…… 発売時期の考察などからブルーバージョンは見送ることに!残念!

次に検討したのは、オレンジとカーキが上品でいて華やかな「ブロンズパイン」。
印象的なアースカラーです。
続いてロゴのカラーの検討です

濃いオレンジの文字がこちら。「濃い」とはいえ、目をよく凝らさないとみつけられないかもしれません。

こちらは、濃い茶色です。最終的にプリントになじみすぎない、こちらの色で決まりました。

そして次に検討したのは、オフィスはもちろん日常使いしていただきやすい「モノトーン」です。

こちらはブラックとホワイトのコントラストが少し強めの印象です。

そして「優しい印象を加えたい」ということで隠し色にブルーグレーを合わせてみました。
上品で知的な印象のブルーグレーも捨てがたいのですが、どんな挿し色ともコーディネートしやすいこと、また肌なじみの点から、 最終的に ブラックとホワイトのコントラストに軍配が上がりました。




いかがでしたか? 縁起の良さや、日本のカルチャーまで語れる「パイン」シリーズ。
ぜひ、クローゼットに1枚潜ませてみてくださいね。
「パイン」のプリントワンピースを詳しく見る

Tsubaki
今回は花札にインスパイアされた和テイストのプリント。日本の伝統色を使い、筆で描いたようなべた塗りに仕上げました。気軽に着用できる着物ワンピースがレッドとブルーの2色に決定するまで、さまざまなカラーを検討しました。

Pinwheel
理知的な印象のジオメトリックプリント、「ピンホイール」。 ピンホイールとは「風車」という意味。また、「手裏剣」のインスピレーションも少し取り入れています。染めは京都の伝統技術によるものなので、使用するカラーも少し「和」の色を意識しました。レッドとブルーの2色に決定するまで、こちらも様々なカラーのピンホイールを検討しました。

Harvest
「収穫の喜び、恵み」をコンセプトとした秋のリリースにふさわしい「ハーベスト」シリーズ。 オリジナルのプリントデザインから「ゴールド」「ネイビー」「ライラック」とバリエーションが増えていく過程をお見せしていきます。
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