「東京を生きる4女子物語」 kay me が贈る小説タイプの連載
東京に生きる4人の女性…4人の関係性を詳しく見る
今日はバタバタといつも通り家事を済ませて、りりちゃんママとカフェに行くことに。ママ友の目がない広尾で待ち合わせにした。とにかくママ友のお付き合いの悩みは尽きない。こないだ一緒に買い物に行くメンバーに入っていなかったことにきっと気づいたんだろうな。
娘から「ママ、可愛い」って言われるロングスカートは小花柄が気に入っているの。スニーカーに衿元にさりげないレースがついたTシャツを合わせて今日はフェミニンカジュアルに。
義理の父や母との夏の旅行のときに買ったものだけれどデイリーに活躍している
今日のTシャツは、胸元のレースがフェミニンなのにVネック。胸元もスッキリして小顔効果も狙える。近くのママ友とカジュアルに合うときにもOKライン!
カラダにフィットするストレッチ間で、透けにくい生地の厚さも1枚できるのにちょうどいい。もちろん羽織のしたのインナーとしても使える。
「ナナちゃんママ!」呼ばれて振り返ると、りりちゃんママがニコニコして手を振っている。「じゃ、行こうか」りりちゃんママが行きたがっていたカフェに行こう、ということになっていた。インスタや食べログをしっかり調べてきているりりちゃんママ。ミーハーというか几帳面というか。
広尾駅から歩いてすぐのツリーカフェ「レグランザルブル」。お店の雰囲気が可愛い。どうやらインスタで知って来てみたかったらしい。
人気のホットケーキをオーダーしたとたん、りりちゃんママがしゃべり始めた。
「こないだね、みんなで銀座にお買い物に行ったんでしょ~」
「うん。そうなの」
ええい、こうなったら、 もう深読みせずにに答えちゃお 。
「お待たせしました」店員さんがホットケーキを運んできてくれて、話しは途切れた。店員がいなくなると、りりちゃんママの質問は続く。
「ぶっちゃけ、あたしってのけ者にされてない?嫌われてない?」
なんて答えにくい質問…。
「どうなんだろう、あのときはたまたまバザーの打ち合わせでその場にいた人のノリで銀座に行くことになっただけだと思うよ」
「じゃ、またね~」気が付けば、2時間りりちゃんのママはしゃべりっぱなしだった。「そろそろ帰らなくちゃ」って 終わらせた。ホットケーキは食べた気がしなかった。多分、あのグイグイした感じが嫌われる原因な気がするけど、敵は作らない主義だから、今日、聞いたことはぜったいお口にチャックだ。知らなくていいことは知らなくていいのだ。と逃げ切れないのがママとの社会。
裏ポケットに携帯が入って、すぐ取り出せるし、カードがたっぷり入る収納力抜群のポシェットウォレット。これ1つ持ってくればバッチリ。帰りにスーパーに寄ろう。
りりちゃんのママの探りにちょっと疲れたけど、アノ人…悪い人じゃないから憎めない。
来週は、鎌倉のダンナの実家で義父の誕生会がある。その準備もしなくては。
手土産は何にしようかな。義父も義母も「ナナを連れておいで」って言ってくれるけど、私は気が重い。気遣いだけでクタクタになるからだ。ナナの受験の相談もあるし、とりあえず老舗の料亭でやるようだからキッチンに入らなくてよさそう。スーパーの後はクリーニングに出した洋服を取りに行こうっと。
Comments are closed.