「東京を生きる4女子物語」 kay me が贈る小説タイプの連載
東京に生きる4人の女性…4人の関係性を詳しく見る
結局、緊張から飲み続けた私は、すっかり酔いがまわってタクシーで深夜帰宅。メイクも落とさずそのままベッドに落ちたみたい…朝起きて、ボンヤリ思い出したのは、食事の後マサの行きつけのバーに行ったこと。バーでは色々仕事の話をしたような。いつもの自分ならお料理とかお酒とか写真を撮ってしっかりインスタにあげるのに…あんまり写真撮ってないことに気付く
あんなに楽しかったのは久しぶり。狙っているつもりが、お酒に酔って、彼の話もまともに覚えていないなんて、ダメじゃない!とにかくお礼のラインを入れなくちゃ飲んだ次の日はシリアルがやけに美味しいんだよね
そうだ、今日は、大事なメディアへのローンチの打ち合わせがあるんだ!
昨夜のお酒が残るだるい自分をリセットさせるためにフレッシュライム デイリーワンピース を着よう。
タイトシルエットなのに、伸縮性があってしっかりフィットするから動きやすいの。これってビジネスシーンにおいては本当にポイント高いところ。
飲み会続きでちょっと気になるお腹をカバーできるドレープデザイン、ボートネックでやさしいシルエット、グリーンとオレンジのフレッシュなフラワーブーケが好印象を勝ち取れるはず!今日はベージュのジャケットと合わせて爽やかなコーデを意識しよう。
羽織ったグレージュのテーラードジャケットは定番デザインでキリっとしたムードになるから取引先でも好評の1枚。
袖のストレッチ具合は最高にいい。腕の曲げ伸ばしもストレスフリーで細身見えだって叶うから、社内でもカーディガン替わりに着続けていられる。
オールシーズン着回せる素材感でヘビロテしても全然型崩れしないし、さりげなくポケットもあるから、携帯や社員証、名刺入れをちょっと忍ばせたりできる。
よし、華やかさが必要な仕事柄としては100点満点のコーディネート。
エレベーターに乗り込んで会社へ向かう。
(あー昨日の失態が悔やまれる…マサになんてラインを入れよう、もしかして嫌われた?ドキドキする)
好きな音楽を聞きながら、電車に揺られる時間はインスタグラムのチェックとラインタイム。さて、マサにラインを打とう。
「昨夜は楽しかった。送ってくれてありがとう」
重いオンナにならないように、思いのたけを伝えたいときも、意識的に短めにしているわたし。でもほんとうは、こう。「マサ、昨日は飲みすぎてごめんさない。楽しすぎたんだよー!またご飯に行きたいよー!笑」
あとは既読になるんを待とう。通勤でごった返す人込みをスイスイと人にぶつからず歩く。もうこの仕事も結構頑張ってきたから、それなりに自信もある。こういうタイミングでヘッドハンティングの話もチラホラ来たりして。恋愛も仕事もモテ期到来って母親にラインしたら、「リサちゃん、結婚はしないの?」って。このやりとりにもいい加減なれたけど(笑)やっぱり昨夜の続きが気になる。
「おはようございます」 会社についてメールをチェック。一息ついたらセクションの朝会議がスタートする。
メディアローンチの段取りを確認する。失敗はできない案件と念を押されるも、そこに取引先の役員が数名騒がしく入ってきて、雑談しながらそのまま打ち合わせが始まることに。
ちらっと携帯を見るとマサへのメッセージは既読になってない…。
「リサ、10分後、はじめて」上司の声が聞こえる。「承知しました」
再び集中しようとしたとき、携帯が震えた。マサからだ。
「リサ、おはよう。昨日はありがとう。今日の打ち合わせ頑張れ!」
うっそ、なに、すっごい嬉しいよ、ありがとう。頑張る!
Comments are closed.