「東京を生きる4女子物語」 kay me が贈る小説タイプの連載
東京に生きる4人の女性…4人の関係性を詳しく見る
先週、宿題だった市場拡大に向けての企画書をめずらしく徹夜なんかして作り上げた
もっと新しい角度で、という希望はかなり盛り込んだはず、「勝ち目はあると思う……」
ベッドルームから起きてきたダンナのヒロシにもコーヒーを淹れてあげながらアボガドサラダを作る。
美容に良いって聞いて週末、成城石井で買ってきたアボガドでサラダを作っていると、ヒロシがのぞき込んできて珍しくサラダを食べたがる(笑)
「ね、アボガドって果物って知ってた?」
「へぇそうなんだ」
ちょっとヒロシの質問ににそっけなくリアクションしていると携帯が鳴る。 会社からだ。
「もしもし、どうかした?」
ニューヨークは夜の6時半か…海外との時差だからこの時間はよく連絡が入る 。
「わかった、ちょっと時間ちょうだい」
急いで会社に向かうことになったから!と、ヒロシに言い放って急いでクローゼットへ走る。
そうだ、今夜は会食もあるから、鮮やかなブルーのワンピースにしよう!どこか週末感が街にも漂う金曜日。浮かれた雰囲気だけど、仕事モードは隙を見せずにキリリと決めていこう。 視線を集めるブルーのワンピース なら昼は仕事、夜は格式ある場と、シーンが変わっても使えるからちょうどいいから重宝してる。
透け感のあるロングカーディガンは白をチョイス。編み目も綺麗で、衿が直線デザインできちんと感あるのがめずらしい。
どこか週末感が街にも漂う金曜日。浮かれた雰囲気だけど、仕事モードは隙を見せずにキリリと決めていこう。
「おはよ」 「あ、アンナさん早いですね、何か問題でも?」後輩女子ケイが席を立ちながら声をかけてくる。
「そうなの……。あ、そうだ、あとで企画書の翻訳チェックお願いしたいの。データ送る!」「OKでーす。あ、でも今日は残業はできませんので、うふ。あれ、アンナさんもちょっと気合い入ってます?ワンピース素敵ー」
帰国子女のケイは本音ベースでコミュニケーションできるから快適。
ケイとの他愛もないやりとりだけれど、ワンピースを褒められてテンション上がる。結局、朝からの問題を引きずり午後に持ち越したけど無事解決。お昼は抜きで、 カフェオレとクッキーで乗り切ることになっちゃった 。夕方、渾身の企画書を届けに取引先に向かう。英語の翻訳チェックはケイに任せたから完璧。なんだかんだ言って仕事ができる彼女は頼りになる。
今夜の接待を意識してつけてきたヒトデ&kay me roseスワロフスキーチャームクリスタルペンダント のトップを真ん中に正す。
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