アニマルウェルフェア

<第2話>「29ポケットウォレットバッグ」の旅

43種類の金型を使い、90個のピースをまず作り上げる。
いざ縫製!と思いきや、その前にまだまだ必要な工程は続きます

 

縫製の前に素材に必要なひと手間を加える

それは「漉く(すく)」という作業です。

「漉き(すき)」とは、素材を使いやすい厚みに削ること。裁断した全ての表地の裏面を剥いで薄くし、芯地を貼り合わせるために行われます。

表地全体を漉いた後、さらにそれぞれのピースの縁(へり)を漉いて薄くします。縁を折り返したり、縫いあわせた際に、厚みが出ないようにするための作業で、なめらかで美しいフォルムにするために大切な工程になります。

但し、この「漉き」の作業は、力加減ひとつで布地全体が破れてしまうこともあるそう。職人さんの経験と精巧な技術を必要とする作業です。しかも90ピース分!

下準備だけでも気が遠くなるような細かく根気の要る作業です。

正確さ&スピーディさが求められる芯地貼り

さきほど漉いた表地だけでは、薄くて強度が足りません。そのため90ピース全ての表地と裏地に専用糊を使って芯地を貼り合わせていきます。この専用糊は速乾性のため、スピーディに作業を進める必要があります。

職人さんの腕の見せ所!「へり返し」

素材の端を折り曲げ、直線と曲線を作る作業で、ここは職人さんの腕のみせどころと言われる工程です。

各ピースに糊を付け、芯地を置いたら、ピースの端を折り返していきます。「へり返し」という作業ですが、特に曲線のカーブは、小さなヒダを慎重に微調整しながら、自然で美しいヒダを作っていきます。ここでも職人さんの熟練の技と美意識が光ります。

細心の注意を必要とする縫製作業

1つ1つの部位を縫い合わせて、バラバラのピースだったものが少しずつバッグの形を成していきます。素材と厚みによってミシンを調整しながらの縫製作業には、長年の経験で蓄積された技術力と勘が必要とされます。

最後の大切な工程「品質チェック」

縫製後は、1つ1つのバッグの品質確認。仕様書通りに仕上がっているか、糸くずはついていないか、生地のほつれ、ゆがみなどはないか徹底的にチェックします。

これにて全工程終了!29ポケットウォレットバッグの完成です

このように職人さんの豊富な経験と研ぎ澄まされた感覚によって、29ポケットウォレットバッグが作られています。

あらためて日本のものづくりにおける職人さんの技術、姿勢に尊敬の念を覚えるとともに、素晴らしい技術、伝統後世に継承できるよう、その一助となりたいという思いをあらたにしました。

完成したバッグを詳しくご紹介!
シンプルなのに華やか

機能性を兼ね備えたスッキリと上質感のあるデザイン

29ポケット内臓 海外旅行やパーティ、日常生活に必要なものをオールインワン!

素材は軽量 水をはじくノンアニマル

2か国通貨を分納

4つの名刺を分納

背面ICカードでタッチ&ゴー

<第1話>へ戻る

「アニマルウェルフェア」トップへ戻る

Comments are closed.