東京4女子物語

女性社長としてマルチタスク ナオミ(42歳)の場合 Vol.2

「東京を生きる4女子物語」 kay me が贈る小説タイプの連載
東京に生きる4人の女性…4人の関係性を詳しく見る

会社は9:00始業。でも、毎朝7:30には出社するのが習慣。
社員が来ると会議、会議で1日が終るから、経営者としての仕事は早朝の時間帯と週末くらい

会社に一歩足を踏み入れたら、スタバのブラックコーヒーとKusmiのハーブティーを両方淹れる。これが朝のわたしの儀式。

会社での仕事はとにかくフラットな精神がモットー。年が上とか下とか、男性とか女性とか、国籍はとか関係ない。正しいことを行うひとが偉い。

それはまだ起業前アメリカのコンサルティング会社に勤めていたときに学んだこと。若い社員からも意見をどんどん出してもらいたいし、フランクな社風が理想的だなって思う。

現場から新しい情報を集めて企画を考えたり、Z世代の社員からインスピレーションをもらったりして、ほかにはないことをやっていきたい。だからたまに社員とご飯するのも大事なルーティーン。

先日も、残業しているときも若手社員2人を誘って六本木へ。

「何食べたい?」
「僕は、中華かな」
「えー私はイタリアンです!」

結局、ミッドタウンにある人気のイタリアンレストラン「KNOCK」になだれ込むことに。

「社長って休日は何をしてるんですか?」

おっと直球な質問。
彼女は昨年入社した女性社員ニカ。

「週末はみんながいないオフィスで自分のタスクに集中してるかな。でもその前に、朝はジム行ってトレーニングするよ。カラダが資本だからね、みんなもトレーニングしてる?」

って、言ってみたかったけど…。

「仕事ばっかりでつまんない」ってニカに思われるのも気が引けて、その場は「そうねー…」と微笑んでみた。

本音はいつだって「ナオミさん、ステキですね」って憧れられる存在でいたいよ。ンピースの力を借りてね。

でも、経営者ってそんなにメルヘンでもないからね。やっぱり洗えてアイロンもいらなくて、グラマラスでいられるケイミ― は助かる。

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